• 2026-07-27

【夏は要注意】尿管結石はなぜ増える?脱水との関係・症状・予防・治療法を泌尿器科専門医が解説       夏になると尿管結石が増える理由


「突然、脇腹が激しく痛くなった」
「救急車を呼ぶほど痛かった」
このような症状で受診される方が最も増える季節が夏です。
その大きな原因は脱水です。
汗を多くかくことで尿の量が減り、尿の中のカルシウムやシュウ酸、尿酸などの成分が濃縮され、結石ができやすくなります。
また、夏は屋外での仕事やスポーツ、レジャーなどで気づかないうちに脱水になっていることも少なくありません。
尿管結石は「突然起こる病気」のように思われますが、実は日々の生活習慣が大きく関係しています。

★尿管結石の主な症状
代表的な症状は次のとおりです。
• 突然の背中・脇腹の激痛
• 痛みが波のように強くなったり弱くなったりする
• 吐き気・嘔吐
• 血尿
• 頻尿や排尿時痛
「ぎっくり腰だと思っていたら結石だった」というケースも珍しくありません。

★放置してはいけない理由
結石が尿管に詰まると尿の流れが悪くなり、
• 腎臓の機能低下
• 尿路感染症
• 腎盂腎炎
• 敗血症
を引き起こすことがあります。
痛みに加えて38℃以上の発熱がある場合は、緊急処置が必要になることもあります。

★当院で行う検査
南茨木グリーンクリニックでは迅速な診断を心がけています。
尿検査
• 血尿の有無
• 感染の有無

CT検査
CTは尿管結石診断で最も精度の高い検査です。
当院では院内CTを完備しているため、
• 結石の場所
• 大きさ
• 個数
• 自然排石が期待できるか
まで、その日のうちに詳しく評価できます。

★治療方法
5mm以下
自然に排石することが多く、
• 水分摂取
• 痛み止め
• 排石を促す薬
で経過をみます。
6〜10mm程度
自然排石が難しいこともあり、経過をみながら専門的な治療を検討します。
大きな結石や感染を伴う場合
提携病院へ速やかに紹介し、
• レーザーによる経尿道的結石破砕術(f-TUL)
• 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
などの治療を行います。

★尿管結石を予防するには?今日からできる7つの習慣
尿管結石は一度できると5年以内に約半数の方が再発するといわれています。
しかし、毎日の生活習慣を見直すことで再発リスクを大きく減らすことができます。
① 水分をしっかり摂る(最も重要)
尿管結石予防で最も大切なのは十分な水分補給です。
目標は1日に2〜2.5L程度の尿量を確保すること。そのためには、一般的に1日2.5〜3L程度の水分摂取が目安となります(夏場や運動時はさらに多く必要です)。
水分補給のポイント
• 朝起きたらコップ1杯
• 食事ごとに1杯
• 外出時は飲み物を持ち歩く
• 運動前後は意識して補給する
• 就寝前にも少量飲む(※水分制限がある方は主治医の指示に従ってください)
尿の色が薄い黄色であれば、水分が足りている目安です。

② 塩分を控える
塩分を摂り過ぎると尿中カルシウムが増え、結石ができやすくなります。
今日からできる工夫
• ラーメンやうどんの汁は残す
• 加工食品や漬物を控える
• 減塩調味料を利用する
• 香辛料やレモンで風味をつける
目標は1日6g未満です。

③ カルシウムは適度に摂る
「カルシウム結石だからカルシウムは禁止」と思われがちですが、それは誤解です。
カルシウムを極端に減らすと、腸からシュウ酸が吸収されやすくなり、かえって結石のリスクが高まります。
牛乳やヨーグルト、チーズなどを食事から適度に摂ることが大切です。

④ シュウ酸の多い食品は食べ方を工夫する
シュウ酸はカルシウムと結びついて結石の原因になります。
シュウ酸を多く含む食品
• ほうれん草
• ナッツ類
• チョコレート
• ココア
• 紅茶
• たけのこ
これらを完全に避ける必要はありません。
牛乳やヨーグルトなどカルシウムを含む食品と一緒に食べることで、腸でシュウ酸が結合し、吸収を抑えることが期待できます。

⑤ 動物性たんぱく質を摂り過ぎない
肉や魚を過剰に摂取すると尿酸やカルシウムの排泄が増え、結石ができやすい尿になります。
肉だけに偏らず、野菜も組み合わせたバランスのよい食事を心がけましょう。

⑥ 糖分の多い飲み物を控える
清涼飲料水やジュースを頻繁に飲むと、結石のリスクが高まることがあります。
普段の水分補給には、
• 水
• 麦茶
• ほうじ茶
など糖分の少ない飲み物がおすすめです。

⑦ 適度な運動と体重管理
肥満やメタボリックシンドロームも結石の危険因子です。
ウォーキングなどの適度な運動を続け、運動中は忘れずに水分補給を行いましょう。

一度結石ができた方は再発予防が重要です
結石にはカルシウム結石、尿酸結石などいくつかの種類があります。
自然に出てきた結石や手術で取り出した結石は分析することで原因が分かり、より効果的な再発予防につながります。
再発を繰り返す方では、血液検査や24時間尿検査などで詳しく原因を調べることもあります。

★こんな症状があれば早めに受診しましょう
✅ 突然の背中・脇腹の激痛
✅ 血尿が出た
✅ 痛み止めが効かない
✅ 発熱を伴う
これらの症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診してください。

★南茨木グリーンクリニックでは
当院では
• 泌尿器科専門医による診察
• 尿検査
• 超音波検査
• 院内CTによる迅速診断
を行っています。
また、尿管結石の診断だけでなく、再発予防にも力を入れています。
患者さん一人ひとりの生活習慣や食事内容を踏まえたアドバイスを行い、必要に応じて血液検査や尿検査を組み合わせて再発リスクを評価します。
「以前に結石ができたことがある」「また痛くなるのが心配」という方も、お気軽にご相談ください。

まとめ
尿管結石は夏場に増えやすい病気ですが、十分な水分補給と食生活の見直しによって予防できる可能性があります。
特に一度結石を経験した方は再発しやすいため、日頃から予防を意識することが大切です。
突然の脇腹の痛みや血尿などの症状があれば、我慢せず早めに泌尿器科を受診しましょう。

南茨木グリーンクリニック 072-697-8301 ホームページ