• 2026-09-14

若い男性にも多い「前立腺炎」―排尿時の痛み・残尿感・股の違和感はありませんか?


「おしっこをすると痛い」
「トイレが近くなった」
「尿を出し切れていない感じがする」
「股の奥がなんとなく痛い、重い」
このような症状があると、膀胱炎や尿路結石を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし男性の場合、**「前立腺炎」**が原因になっていることがあります。
前立腺というと「高齢男性の病気」というイメージがあるかもしれませんが、前立腺炎は20~50歳代など比較的若い男性にもみられる病気です。
今回は、前立腺炎の症状や原因、検査・治療について、泌尿器科専門医がわかりやすく解説します。
前立腺とは?
前立腺は、男性の膀胱のすぐ下にある臓器です。
尿道を取り囲むような位置にあり、精液の一部となる前立腺液をつくっています。
前立腺に炎症が起こると、排尿に関する症状だけでなく、下腹部や会陰部、陰部などに痛みや違和感が出ることがあります。
前立腺炎には大きく2つのタイプがあります
① 急性前立腺炎
細菌感染によって前立腺に急激な炎症が起こるタイプです。
代表的な症状は、
• 発熱・悪寒
• 排尿時の痛み
• 頻尿
• 尿が出にくい
• 残尿感
• 下腹部や会陰部の痛み
• 全身のだるさ
などです。
高熱を伴い、場合によっては尿がまったく出なくなったり、感染が全身に広がったりすることもあります。
発熱と強い排尿症状が同時にある場合は、早めの泌尿器科受診が大切です。
② 慢性前立腺炎・慢性骨盤痛症候群
若い男性に比較的多くみられるのがこちらです。
必ずしも細菌感染が原因とは限らず、
「何週間も股のあたりが気持ち悪い」
「座っていると陰部が痛い」
「排尿後もスッキリしない」
といった症状が続くことがあります。
症状としては、
• 会陰部(陰嚢と肛門の間)の違和感・痛み
• 下腹部痛
• 陰茎や陰嚢周辺の違和感
• 頻尿
• 残尿感
• 排尿時の違和感
• 射精時の痛み・不快感
など、非常にさまざまです。
症状が強くなったり軽くなったりを繰り返すこともあります。
長時間のデスクワークや運転も関係することがあります
慢性前立腺炎では、細菌感染だけでなく、骨盤周囲の血流や筋肉の緊張など、複数の要因が関係していると考えられています。
特に、
長時間座りっぱなしの仕事
長距離運転
自転車に長時間乗る
ストレスや疲労
などをきっかけに症状が悪化する方もいます。
デスクワークが多い方は、ときどき立ち上がって体を動かすことも大切です。
「性病かな?」と心配になる方も
排尿時痛や尿道の違和感がある若い男性では、クラミジアや淋菌などの性感染症との区別も重要です。
症状だけでは判断できないこともあるため、必要に応じて尿検査などを行います。
「恥ずかしいから少し様子をみよう」
と我慢してしまう方もいますが、泌尿器科では日常的に診察している症状ですので、気になる場合は遠慮なくご相談ください。
前立腺炎ではどんな検査をする?
症状によって異なりますが、まず重要なのは尿検査です。
尿の中に白血球や細菌、血液などがないか確認します。
必要に応じて、
• 尿培養検査
• 性感染症の検査
• 超音波検査
• 残尿測定
• 血液検査
などを組み合わせます。
症状や経過によっては、尿路結石などほかの病気が隠れていないかを確認することも重要です。
南茨木グリーンクリニックでは、泌尿器科専門医が症状を確認し、必要な検査を組み合わせて原因を調べます。
治療は原因によって異なります
細菌性の前立腺炎では、抗菌薬による治療が中心となります。
一方、慢性前立腺炎・慢性骨盤痛症候群では原因が一つではないため、
• 排尿症状を改善する薬
• 痛みや炎症を抑える治療
• 生活習慣の改善
などを組み合わせながら治療することがあります。
慢性の場合は「薬を飲めば数日ですべて治る」という病気ではなく、症状をみながら治療を調整していくことも少なくありません。
日常生活で気をつけたいこと
前立腺炎の症状があるときは、
長時間座り続けない
適度に水分をとる
疲労をためすぎない
飲酒や刺激物で症状が悪化する場合は控える
尿を長時間我慢しない
といったことも意識してみてください。
無理に我慢し続けるより、症状が続く場合には一度原因を確認しておくことをおすすめします。
若いから前立腺は関係ない、とは限りません
前立腺肥大症や前立腺がんは年齢とともに増える病気ですが、前立腺炎は若い男性にも起こります。
特に、
「排尿時の痛みが続いている」
「トイレが近くなった」
「残尿感がある」
「股・陰部の奥に違和感がある」
「座っていると症状が強くなる」
という場合には、一度泌尿器科で相談してみてください。
発熱や悪寒を伴う場合、尿がほとんど出ない場合、強い痛みがある場合には、特に早めの受診が必要です。
南茨木グリーンクリニックでは、男性の排尿トラブル、前立腺疾患、性感染症など、泌尿器科領域について幅広く診療しています。
「こんな症状で泌尿器科に行っていいのかな?」
という程度でも構いません。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
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