• 2026-08-31

【院長の銭湯・サウナ巡り①】天満「楽天地温泉」へ|お風呂・サウナは健康や夜間頻尿にもいい?

     

こんにちは。
南茨木グリーンクリニック院長の松田です。

今回はいつもの病気のお話から少し離れて、私の趣味のひとつである「銭湯・サウナ巡り」について書いてみたいと思います。

私はスーパー銭湯も好きですが、どちらかというと昔ながらの街の銭湯が好きです。

これから月に1回くらい、南茨木から阪急沿線や車で行きやすい範囲を中心に、実際に行ってよかった銭湯やサウナを紹介していきたいと思っています。

ただの銭湯レビューではなく、医師として、

* 入浴やサウナにはどんな健康効果が期待できるのか
* 頻尿や夜間頻尿とはどのような関係があるのか
* 安全に入浴するために気をつけること

なども一緒にお伝えしていきます。

記念すべき第1回は、大阪・天満にある「楽天地温泉」です。

★天満の街にある昔ながらの銭湯「楽天地温泉」

楽天地温泉は、大阪市北区池田町にある銭湯です。https://osaka268.com/sento/%E6%A5%BD%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E6%B8%A9%E6%B3%89/

JR環状線「天満駅」、大阪メトロ「天神橋筋六丁目駅」からそれぞれ徒歩5分ほど。

周囲には天神橋筋商店街や飲食店が多く、いかにも「大阪の街中の銭湯」という立地です。

営業時間は14時〜翌1時30分で、かなり遅い時間まで利用できます。第3火曜日と元日が定休日とされています。

設備としては、

* サウナ
* 天然水を使った水風呂
* 露天風呂
* 電気風呂
* ジェット風呂

などがあります。

特に楽天地温泉の特徴は、**熱めのサウナと天然水の水風呂**

サウナ室は90℃台、水風呂は18〜19℃前後との報告が多く、小さめながらしっかり熱くなるタイプのサウナです。サウナ内にテレビがついていなくて集中できる点も好きなポイントです!水風呂が一番好きなポイント冷たすぎず天然水なのでお肌にまとわりつくように包んでくれて永遠に入っていられます笑

個人的には、こういう「大規模施設ではないけれど、サウナと水風呂がしっかりしている街の銭湯」が好きです。

天満という場所も含めて、非常に大阪らしい雰囲気があります。

お風呂に入ると、なぜ気持ちいいのでしょう?

温かいお湯につかると、皮膚の血管が広がって末梢血流が増え、体温が上昇します。

入浴後にはそこから体温が徐々に下がっていきます。

この「一度体を温めたあとに体温が下がっていく」という変化が、眠りに入りやすくなることと関係していると考えられています。

実際、入浴と睡眠を調べた研究では、40〜42.5℃程度のお風呂に就寝1〜2時間前に入ることで、寝つきや睡眠効率の改善が期待できるという結果が報告されています。

日本式の入浴についてまとめた研究でも、特に冬季には入眠までの時間を短くする可能性が報告されています。

「お風呂に入った日はよく眠れる気がする」

という感覚には、ある程度科学的な裏付けがあるわけです。

サウナにも健康効果はある?

サウナについても世界中で研究されています。

サウナや温浴では体温が上がり、末梢血管が拡張し、心拍数や血流など循環器系にさまざまな変化が起こります。

2026年に発表されたレビューでは、習慣的なサウナ利用と心血管疾患や死亡リスク低下との関連が報告されているほか、血管内皮機能や炎症に対する良い影響が示唆されています。

一方で、

「サウナに入れば病気が治る」

という意味ではありません。


特にサウナに関してはフィンランドなどの観察研究が多く、生活習慣そのものの影響も含まれている可能性があります。

ですので私は、

サウナは治療ではなく、健康的な生活を楽しむための一つの習慣

くらいに考えるのがちょうどいいと思っています。

★泌尿器科医として気になる「入浴と夜間頻尿」

ここからが泌尿器科ブログらしいところです。

「夜中に何度もトイレに起きる」

という夜間頻尿は、年齢とともに非常に多くなります。

原因は前立腺だけではありません。

夜間頻尿には、

* 膀胱に尿を十分ためられない
* 夜につくられる尿そのものが多い「夜間多尿」
* 睡眠が浅い
* 高血圧
* 睡眠時無呼吸症候群
* 足のむくみ
* 糖尿病

などさまざまな原因があります。

最近の研究でも、夜間頻尿・夜間多尿には、メラトニンやバソプレシンなどの体内時計(概日リズム)に関係するホルモンの変化が関与していることが報告されています。

では、お風呂に入ると夜間頻尿は減るのでしょうか?

興味深い研究があります。

日本の高齢者1,051人を対象とした研究では、寒い季節に就寝前に入浴している人は、入浴していない人と比べて、夜間に2回以上排尿する夜間頻尿が少ない傾向がみられました。

寒さによって膀胱が刺激されることがあるため、体を温めることが症状に関係している可能性があります。

ただし、この研究だけで、

「お風呂に入れば夜間頻尿が治る」

とは言えません。

夜間頻尿には多くの原因がありますので、毎晩2〜3回以上起きる場合には、入浴だけで解決しようとせず、一度原因を調べることをおすすめします。

「サウナに入ると頻尿が改善する」は本当?

これも時々聞かれます。

フィンランドの男性を長期間追跡した研究では、サウナに入る頻度と、頻尿・尿意切迫感・尿勢低下など多くの下部尿路症状との間には、明確な関連は認められませんでした。

つまり現時点では、

サウナそのものが前立腺肥大症や頻尿を改善するという十分なエビデンスはありません。

ここは誤解しないようにしたいところです。

一方で、入浴によってリラックスできたり、睡眠が改善したりすることで、結果的に夜間のトイレが気になりにくくなる可能性は考えられます。

サウナ後の水分補給には少し注意


泌尿器科的にはもう一つ大切なポイントがあります。

サウナではたくさん汗をかきますので、当然水分補給は必要です。

ただし、

寝る直前に大量の水分を一気に飲む

と、夜につくられる尿量が増えて、夜間頻尿を悪化させることがあります。


特に夜間頻尿がある方は、

「サウナに入ったから水を1リットル飲んで、そのまますぐ寝る」

という飲み方はおすすめしません。

脱水にならないよう適切に水分を補給しつつ、就寝直前の大量摂取は避ける、というバランスが大切です。

なお、尿路結石のある方は脱水が結石形成のリスクになりますので、サウナ後の水分補給は特に重要です。

サウナ・入浴で気をつけたいこと

気持ちいいサウナですが、無理は禁物です。

特に、

* 飲酒後(天満の銭湯なので要注意!!)
* 強い脱水状態
* 発熱しているとき
* 体調が悪いとき

にはサウナは控えましょう。

また、高血圧や心臓病などで治療中の方は、急激な温度変化によって血圧が変動することがあります。

「長く入れば入るほど健康になる」

わけではありません。

水風呂についても同様で、無理に長時間入る必要はありません。

自分が気持ちいいと思える範囲で楽しむのが一番です。

院長の感想

楽天地温泉は、

**「これぞ街の銭湯」**という雰囲気が魅力でした。

大型のスーパー銭湯とは違い、コンパクトな空間の中に、熱いサウナ、天然水の水風呂、露天風呂がまとまっています。

天満の街を歩いて銭湯に入り、ゆっくりお風呂やサウナを楽しむ。

こういう休日もいいですね。

個人的には、これからもスーパー銭湯だけでなく、こうした地域に根づいた銭湯を巡ってみたいと思っています。

☆南茨木グリーンクリニックからひとこと

お風呂やサウナは、日々の楽しみやリフレッシュとして非常に良い習慣だと思います。

ただし、

**頻尿や夜間頻尿は「年齢のせい」と決めつけないことが大切です。**

前立腺肥大症、過活動膀胱だけでなく、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、心臓や腎臓の病気などが隠れていることもあります。

「夜中に何度もトイレに起きて眠れない」

「最近急にトイレが近くなった」

「尿の勢いが弱くなってきた」

などのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

南茨木グリーンクリニックでは、泌尿器科専門医として頻尿・夜間頻尿の原因を一緒に考え、それぞれの患者さんに合った治療をご提案しています。

今後も月に1回程度、

「院長の銭湯・サウナ巡り」

として、大阪・北摂を中心に気になる銭湯を紹介していきたいと思います。

次はどこの銭湯に行こうか、今から楽しみです。



南茨木グリーンクリニック
泌尿器科・内科
院長 松田 博人

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