ED(勃起障害)

自費診療のイメージ画像

勃起障害(ED:Erectile Dysfunction)とは、性的刺激があっても「十分に勃起しない」「勃起が持続しない」ために、満足な性行為ができない状態です。年齢とともに増加し、とくに50代以降の男性では2人に1人がEDとされています。近年では若い世代のEDも増加傾向にあります。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの状態を丁寧に見極め、ED治療薬の適応があると判断した場合に、自由診療による治療を行っております。ED治療にかかる費用は、診察料とお薬代の合計となります。

診察料

初診料(問診+心電図+診察) 3,300円(税込)
再診料(診察) 1,100円(税込)

処方薬の費用(当クリニックで取り扱っているED薬は以下の三種類です)

シルデナフィル錠25mg(バイアグラ®のジェネリック) 1錠660円
(税込)
シルデナフィル錠50mg(バイアグラ®のジェネリック) 1錠1,100円
(税込)
バルデナフィル錠20mg(レビトラ®のジェネリック) 1錠2,200円
(税込)
タダラフィル錠20mg(シアリス®のジェネリック) 1錠1,650円
(税込)

※それぞれの特徴についてはこちら

原因と分類:EDはなぜ起こるの?

分類 原因と
好発年齢
原因となる病気
器質性
ED
体の病気
(中~高齢者)
  • 動脈硬化(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)
  • ホルモンの異常:男性ホルモンの低下=加齢男性性腺機能低下症、高プロラクチン血症
  • 神経の障害(脊髄損傷・脳梗塞・パーキンソン病など)
  • 手術、外傷(前立腺がん手術・骨盤骨折)
心因性
ED
心の問題
(若年者)
  • ストレス、不安、うつ病
  • 性に対する緊張やトラウマ
混合型
ED
複合的な要因
  • 高齢者に多いタイプ
  • 体と心の両方の要因が重なる

EDのチェックリスト(SHIMスコア)

① 勃起の自信はどれくらいありますか? 非常に低い 1点
低い 2点
中程度 3点
高い 4点
非常に高い 5点
② 性的刺激を受けたときに、勃起して膣内挿入が可能なほどの硬さになりますか? まったくできなかった 1点
数回に1回(50%未満) 2点
時々
(約半分)
3点
ほとんど毎回(75%以上) 4点
毎回のようにできた 5点
③ 膣内挿入後、勃起を維持できますか? まったく維持
できなかった
1点
数回に1回(50%未満) 2点
時々
(約半分)
3点
ほとんど毎回(75%以上) 4点
毎回のように維持できた 5点
性交中に勃起を維持して、性交を完了できますか? まったくできなかった 1点
数回に1回(50%未満) 2点
時々
(約半分)
3点
ほとんど毎回(75%以上) 4点
毎回のようにできた 5点
⑤ 性行為に満足していますか? まったく満足していない 1点
あまり満足
していない
2点
普通 3点
満足している 4点
非常に満足
している
5点

チェック結果の目安

22〜25点
勃起機能正常
17〜21点
軽度ED
12〜16点
軽〜中等度ED
8〜11点
中等度ED
5〜7点
重度ED

ED診療で行う主な検査

  1. 問診を記載いただきます(症状・生活習慣の確認、SHIM質問票)。勃起の状態、頻度、生活習慣病の有無を確認します。
  2. 心電図検査を行います。※初診料に含まれます。
  3. ご希望、もしくは必要であると診断された方のみ、血液検査(自費)を行います。男性ホルモン(テストステロン)値、血糖値、コレステロール値、肝腎機能などを調べます。

ED薬の違い

※当クリニックで取り扱っているお薬は、赤文字で表記しております。

バイアグラ
(シルデナフィル)
レビトラ
(バルデナフィル)
シアリス
(タダラフィル)
特徴
  • 世界初のED治療薬
  • 抜群の知名度と人気
  • 安価
  • 即効性が特徴
  • 世界シェア1位
  • 効果が長時間持続。
  • 高齢者でも使いやすいお薬
用量 25mg・50mg 10mg・20mg 10mg・20mg
費用(税込)
※目安
  • 1,380円(ジェネリック660円)/ 25mg
  • 1,480円(ジェネリック1,100円)/ 50mg

※先発薬は生産中止

  • ジェネリック1,380円 / 10mg
  • ジェネリック2,200円 / 20mg
  • 1,540円(ジェネリック1,280円)/ 10mg
  • 1,740円(ジェネリック1,650円)/ 20mg
効き目
(硬さ)
強い とても強い マイルド
内服タイミング 性行為1時間前 性行為1時間前 性行為2時間前
効果ピーク時間 約1時間後 約45分後 約3時間後
効果持続時間 約4〜5時間 約5〜6時間 約24〜36時間
用法
(飲み方)
1日1回まで(24時間空ける)
副作用 出やすい
(ほてり、頭痛、鼻づまりなど)
出やすい
(心悸亢進、めまい、嘔気など)
出にくい
(背部痛、鼻づまりなど)
食事の影響 受ける 内容により影響あり 受けにくい
アルコール
との関係
適量:相乗効果あり
多量:効果減弱・リスク増加
禁忌 硝酸薬内服中、重度の肝機能障害 重度の肝機能障害、透析患者、
抗HIV薬内服中、抗真菌薬など
硝酸薬内服中、重度の肝機能障害
併用禁忌薬 硝酸剤、sGC刺激剤、アミオダロン等(薬剤により異なる)
食事の影響 食後1~2時間あける
(夕方に食事して夜に内服)
高脂肪食を避ける
グレープフルーツ摂取を避ける
受けにくい
保険適用 適用外(自由診療)

ED治療に関するよくあるご質問

ED治療は保険が適用されますか?
ED治療は原則として自費診療になります。
治療薬に副作用はありますか?
はい、顔のほてり、頭痛、鼻づまりなど副作用がみられることがあります。また、まれに心臓に負担がかかることもあるため、循環器系の持病がある方は必ず事前に医師にご相談ください。
ED治療薬を飲み続けないと治らないのでしょうか?
治療薬は、一時的に勃起を補助する目的で使用されることが多いですが、生活習慣の改善やストレス要因の軽減、基礎疾患の治療によって回復が期待できるケースもあります。
市販のサプリメントと何が違いますか?
ED治療薬は、有効性・安全性が科学的に証明され、厚生労働省の承認を受けた医薬品です。一方、市販のサプリメントは効果が不確かで、偽造品が流通している可能性もあります。自己判断でのサプリ使用は避け、医師の診察を受けたうえで適切な治療を受けることをおすすめします。

AGA(男性型脱毛症)

AGA(Androgenetic Alopecia)とは、「男性ホルモンの影響で髪の毛が薄くなる脱毛症」のことで、一般的に「男性型脱毛症」と呼ばれています。多くの場合、額の生え際や頭頂部の髪の毛が徐々に薄くなることから始まり、進行すると広範囲にわたって脱毛が見られるようになります。AGAは加齢によるものではなく、主に遺伝と男性ホルモンの影響が原因とされています。

遺伝
両親、とくに母方の家系に薄毛があると、AGAになりやすい傾向にあります。
男性ホルモン
(DHT)
テストステロンが、体内の5α還元酵素の働きによって、より強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
このDHTが毛根に悪影響を与え、髪の毛が細く短くなる「軟毛化」現象を引き起こし、抜け毛や薄毛が進行する原因となります。

AGAのチェックリスト

※下記のうち、あてはまるものが3項目以上ある方は早めの受診をおすすめいたします。

  • 以前に薄毛が気になったことがある
  • 家族(とくに母方)に薄毛の人がいる
  • 最近髪が細く、コシがなくなった
  • 抜け毛が増えた
  • 鏡で頭頂部が透けて見える
  • 薄毛が進行しているように感じる

AGAの分類(ハミルトン・ノーウッド分類)

AGAの分類(ハミルトン・ノーウッド分類)
タイプ 症状
Type I 軽度の生え際の後退(ほとんど気にならない程度)
Type II おでこの両端が後退し始める
Type III 生え際がはっきりとM字型に後退
Type IV M字の後退に加えて、頭頂部も薄くなってくる
Type V 前頭部と頭頂部の脱毛が進行し、つながり始める
Type VI
~VII
頭頂部全体が薄くなり、側頭部と後頭部にのみ毛が残る状態

治療方法(ガイドライン準拠)

AGA治療薬 比較表

フィナステリド デュタステリド ミノキシジル外用液
分類 飲み薬 飲み薬 外用薬(塗り薬)
作用機序 5α還元酵素(Ⅱ型)を抑えて、
DHTの生成を防ぐ
5α還元酵素(Ⅰ型+Ⅱ型)を抑えて、
より強力にDHTを抑制
血管を広げて毛根への血流を増やし、
発毛を促進
効果 抜け毛を減らし、
薄毛の進行を抑える効果

→抜け毛を止めたい方
抜け毛を減らし、
薄毛の進行をより強力に抑える効果

→より強力に抜け毛を止めたい方
毛を太く育てる発毛効果
→毛を育てたい・増やしたい方
費用(税込)
※当クリニックの場合
5,000円 5,500円 5,800円
使用対象 男性のみ 男性のみ 男女使用可
(※女性用は低濃度)
用量 1日1回 1日1回 1日2回
用法 経口服用 経口服用 頭皮に塗布
副作用 性欲減退、勃起不全、
肝機能異常
性欲減退、乳房のふくらみ、
肝機能異常
発疹、かゆみ、かぶれ、
まれに心拍数上昇
効果の出始め 3〜6か月後 3〜6か月後 4〜8週間後(目安)
禁忌・注意点 女性・妊婦は触れることも禁止 女性・妊婦は触れることも禁止 心疾患のある方は医師相談
併用可否 ミノキシジルと併用で
相乗効果あり
ミノキシジルと併用で
相乗効果あり
内服薬との併用が基本
保険適用 適用外(自由診療)

当クリニックの治療の流れと診察料

回数 診察の流れ 処方期間 費用(税込)
初診 問診
→診察
→血液検査(肝機能、PSA)
→治療薬のご提案
→処方
1か月分 初診料:3,300円
再診(2回目) 問診
→診察
→血液検査(肝機能)
→治療薬の継続確認
→処方
最大3か月分 再診料:1,100円
再診(3回目以降) 問診
→診察
→処方(必要に応じて)
→血液検査(最低年1回)
最大3か月分 再診料:1,100円

※血液検査代、お薬代は別途必要となります。

血液検査について

お薬の副作用で肝機能に影響が出る場合があるため、定期的な血液検査が必要です。また、お薬の影響で前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)の値が下がることがあり、その見落としを防ぐためにも血液検査を行います。

初回血液検査
(肝機能・PSA)
2,200円(税込)
2回目血液検査
(肝機能)
1,100円(税込)

メンズブライダルチェック

男性のブライダルチェックとは

ブライダルチェックは、結婚や妊活を控えたカップルが、お互いの健康状態を確認するために行う検査です。
一般的には女性が受けるイメージが強い検査ですが、男性にとっても大変重要です。自覚症状のない性感染症は珍しくなく、放置すると妊娠の妨げや将来の健康リスクにつながる可能性があります。また、世界保健機関(WHO)の統計によれば、男性不妊は全体の約48%を占め、女性不妊と同程度の割合を示しています。
男性のブライダルチェックでは、精子の状態や感染症の有無を調べ、不妊や胎児への影響につながり得る問題を早期に発見します。適切な治療を行うことで、リスクの軽減や、無駄な人工授精・体外受精を避けられる可能性もあります。
結婚前や妊活のタイミングはもちろん、パートナーが変わった際にも、計画的に検査を受けていただくことで、将来の家族計画をより安心して進められます。

検査費用

検査コース

Aコース
精液検査+性感染症(梅毒・HIV・B型肝炎・C型肝炎・クラミジア・淋菌) 22,000円(税込)
Bコース
性感染症検査のみ(梅毒・HIV・B型肝炎・C型肝炎・クラミジア・淋菌) 16,500円(税込)
Cコース
精液検査のみ 5,500円(税込)

個別検査

尿検査(淋菌クラミジア) 5,500円(税込)
血液検査(HIV) 5,500円(税込)
血液検査(梅毒) 5,500円(税込)
B型肝炎・C型肝炎 5,500円(税込)

オプション

※ご希望の方は、各検査コースに追加して受けることができます。

精巣エコー(睾丸・精巣の状態を確認する超音波検査) 5,500円(税込)

検査項目について

精液検査

精液検査は、結婚や妊活の前に男性の生殖能力を確認するための大切な検査です。結果によっては、妊娠しにくさや将来のお子様に影響する可能性もあります。
検査では、精液の量や精子の数、動き、形の状態などを調べ、精子の健康状態を総合的に判断します。また、見た目の確認や触診などの診察を行います。
精子の質は、総運動精子数という指標で評価されます。これは、精液の量や精子の数、動きの速さをもとに計算されます。また、精索静脈瘤という、精巣の周りの血管が太くなる病気の有無も精子の状態に関係します。精索静脈瘤があると、精子の状態の悪化、陰嚢の縮小、男性ホルモンの低下、痛みなどが現れます。
検査結果に異常があった場合には、さらに詳しい検査や治療を受けることをおすすめします。正確な診断と適切な治療により、妊娠の可能性を高めることができます。

性感染症

HIV
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が免疫力を破壊し、体を病気から守る働きを低下させる感染症です。妊娠した母親が感染している場合、母子ともに悪影響を及ぼす可能性があるため、感染の有無を事前に確認することが重要です。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌によって感染する性感染症です。感染は、性行為やオーラル・アナルセックス、妊娠中の母子感染でも起こります。感染後は症状が一時的に出たり消えたりすることがあり、放置すると全身への影響や神経・循環器の障害など重篤化することもあります。早期に発見して治療すれば完治が可能です。
詳しくはこちら
淋病
性行為(オーラルセックスなどを含む)などで淋菌に感染すると、男性の尿道や女性の性器、喉に炎症が生じます。また、排尿時の痛みや尿道からの分泌物、乳白色の膿などもみられます。症状はクラミジアと似ていますが、急速に進行し、痛みや分泌物などが強く出るのが特徴です。
性器クラミジア
クラミジアという細菌によって感染する性感染症です。主に性行為(オーラルセックスなどを含む)で感染し、出産による母子感染のリスクもあります。現在、日本で最も一般的な性感染症の一つです。

B型肝炎・C型肝炎

肝炎ウイルス(B型・C型)に感染していないかを調べる検査です。
感染すると、自覚症状がほとんどないまま肝臓に影響を与えることがあり、妊娠・出産時の母子感染のリスクにも関わります。
B型肝炎はワクチンによる予防が可能なため、未接種の場合は接種を検討します。C型肝炎には、現在ワクチンがないため、検査による事前の確認が重要です。

ブライダルチェックの流れ

初診時

※初診料は検査費用に含まれます。

  1. 問診票を記入いただき、診察室へお入りいただきます。
  2. 精液検査を提出される方…診察室で精液採取カップをお渡しします。
    精巣エコーを希望される方…診察室で検査します。
    感染症検査の方…尿検査(クラミジア、淋菌)、血液検査(梅毒・HIV・B型肝炎・C型肝炎)を提出します。
  3. 検査結果説明日をお伝えします。

再診時

※再診料・診断料として、1,100円(税込)をお支払いいただきます。

  • 検査結果を説明し、必要に応じて精密検査や追加のご案内をいたします。
  • 精液検査提出時は、トイレの検尿窓よりご提出ください。

点滴

にんにく注射

にんにく注射は、疲労回復や免疫力向上を目的とした治療法で、とくに日常生活や仕事においてストレスや疲労を感じる方に適しています。主成分としてビタミンB1やビタミンCが使用されており、エネルギー代謝を促進し、体内の疲労物質を効果的に排出する手助けをします。

主な効果には、持久力の向上や集中力の改善、さらに血行促進による冷え性の改善が含まれます。また、免疫力を高めることから、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも寄与することが期待されています。注射は短時間で施術が完了するため、忙しい方にも利用しやすい治療法です。

また、注射後は一時的ににんにくの香りが体から漂うことがあるため、あらかじめ理解しておくと良いでしょう。副作用は少ないですが、効果には個人差があり、まれに注射部位の腫れや赤みが生じることがあります。

費用 4,400円(税込)

白玉点滴

白玉点滴は、美容目的で行われる点滴療法の一つで、主成分としてグルタチオンを含んでいます。グルタチオンは、強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐとされています。この点滴は、肌の美白効果や透明感を高めるために多くの人に利用されています。

白玉点滴の主な効果には、肌のトーンを均一に整え、シミやくすみを軽減することが挙げられます。また、抗酸化作用により、肌の健康を保ち、ダメージを軽減する効果も期待できます。定期的に受けることでより効果を実感できるとされています。副作用は少ないですが、効果には個人差があり、まれに注射部位の腫れや赤みが生じることがあります。

費用 5,500円(税込)